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[久里浜店] 2019-12-17

音は聞こえているのに、言葉が聞き取れない

こんにちは!
アレンズさいとうです(^^♪

本日はあいにくの雨模様です、お元気ですか。
さて、今回は「音は聞こえているのに、言葉が聞き取れない」についてお話してみたいと思います。
私たち人間が音として聞き取れる周波数はおおよそ20Hz(ヘルツ)から2万Hz(20kHz)と言われています。高い周波数帯域の可聴限界は年齢とともに下がり、高齢になると1万Hz以上の音はだんだん聞こえなくなってきます。
動物たちの可聴領域は広く、イルカやこうもりなどは20万Hzの音まで聞くことができるそうです。
耳の可聴域(聞き取れる範囲)と言われても分かりにくいので一般的な88鍵盤のピアノを使って説明しましょう。


一番左側の鍵盤(ラ)は27.5Hz、一番右側の鍵盤(ド)は4186Hzとなります。ピアノの最低音は可聴領域の下限に近いですが、最高音は可聴限界に対して少し余裕があります。しかし年齢と共に高音部が聞き取りにくくなることから、ピアノの出す音が我々の実際の言葉を聞き取る範囲に近いと考えてよいでしょう。
ピアノの音はかなり大きな音が出るようになっています。約90~100dbです。これは犬の鳴き声(正面5m)、騒々しい工場の中、カラオケ(店内客席中央)、地下鉄車中 、パチンコ店内 滝の音(近く)電車が通るときのガード下、 地下の構内 、地下繁華街の音などに匹敵します。すごいですね。
もし一番右の鍵盤の音が聞きづらくなったらかなり難聴度が高いといえます。
平均聴力が25dbを上回ったら難聴領域となりますので「レンジの出来上がりの音が聞きづらい」「テレビの音が家族より大きくなる」などお気づきの点があったら一度医師や専門家のところで相談してみた方が良いかもしれません。

本題に入りましょう。難聴には程度や種類によって様々な症状がありますが、高周波数帯域の難聴は最も一般的な症状の1つです。きこえの専門家はこの高音域の難聴を、2000Hz〜8000Hzの間で生じる難聴と定義しています。高周波数帯域での聴力低下は、しばしば難聴における最初の兆候です。聴力測定を行うと、きこえの専門家がオージオグラムを用いて測定結果を説明します。オージオグラムは、音声の理解に重要な各周波数(音程)で、どのくらい良く聞こえるかを示すグラフです。




聴力測定は250Hz〜8000Hzの間で行います。周波数は、オージオグラムでは左の低周波数から右の高周波数に向かって表示されます。ピアノのキーボードと同様に、右側に移動するにつれて音程が高くなるわけです。高音難聴のオージオグラムでは、250 Hz〜1500 Hzでは正常範囲内の聴力がありますが、2000 Hz付近から上で正常聴力の範囲から外れていきます。
高音難聴の人は、騒がしい場所での言葉の聞き取りや、女性や子供が話す高い声を聞き取るのが難しくなります。また、高音難聴の人は鳥の声や玄関の呼び鈴の音を聞くのも難しいかもしれません。家族や友人と電話で話すことも、高音難聴では一層難しいこととなります。

「し、す、は、ふ」( S、H、F)のような摩擦音は音程が高く、その他日本語における子音にあたるK,T「か、き、た、ち」など、高い周波数の聞き取りは言語の理解にとって重要です。聞き取れていない言葉を文脈から想像することは可能ですが、その分、聴覚疲労は高まります。
低音の聴覚が正常であれば音量は正常に聞こえますから、母音はまだ簡単に聞き取れますが、重要な高周波数の子音を聞き逃してしまうのです。
耳の機能として内耳の蝸牛の中にある微細な有毛細胞が、入ってくる音を処理します。高周波数の音は蝸牛の入り口付近で処理され、低周波音は先深部で処理されます。蝸牛の入り口にある有毛細胞は、先深部に近い有毛細胞よりも傷害を受けやすいため、(どんな音も入り口を通って入っていく)難聴はしばしば低周波数の音よりも先に高周波数での音に現れてくるのです。
聞き取るのは耳ではなく脳です。「聞く」と言う機能は「言葉の理解」だけでなく「方向」「距離感」「騒がしいところで言葉を聞き分ける」などいろいろな機能があります。長い間、難聴を放置していると「機能」が衰えてきます。あまり多くの機能が衰えてしまうと補聴器を付けたとき生活音(お湯の沸く音や後ろからくる車の音など)と言葉の区別がつかなくなり「雑音が多い」「言葉が分からない」となってしまいます。
こうなると、補聴器を使用するにあたって、「聞き取り訓練」を行っていかなくてはなりません。
多くの機能を失う前に、脳の「聴く」機能を維持するためにも「最近、周りから言われるようになった。」「自分でも気になるところが出てきた。」と思われましたら、ぜひ医師の診察を受けてください。
そして補聴器が必要であれば「認定補聴器技能者」とご相談ください。
(アレンズは「認定補聴器技能者」在籍店です。)

アレンズさいとうでした(*´ω`)


久里浜店 2019-12-17






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